災害時の行方不明者の捜索や情報収集などに役立てようと、岐阜県下呂市は小型無人機「ドローン」1機を市消防本部に配備した。市によると、災害対策用ドローンの導入は県内の自治体で初。
市が購入したのはDJI(中国)製で、価格は約30万円。機体は全長59センチ、重さ1・28キロで、バッテリー1回の充電で15~20分の飛行が可能。付属のカメラで1200万画素の写真と高画質の4K動画が撮影でき、コントローラー側に取り付けたスマートフォンなどで撮影中の映像を確認しながら操作できる。
同本部は、水難事故や山火事、御嶽山(岐阜、長野県)を含む山の事故が発生した際の捜索、災害現場の状況把握などに活用する予定。12月1日からの運用開始に向け、同本部中消防署員が操作訓練を行っている。
大前眞澄消防長は「特に水難事故では河川中央部や人が近づけないがけ下などの捜索もでき、人命救助などに大いに役立つことを期待したい」としている。