2015年11月27日金曜日

心肺蘇生 新ガイドライン

 心臓や呼吸が止まった人に対して行う心肺蘇生の新たなガイドラインが専門学会などで作る団体から発表され、速やかに心臓マッサージを開始するよう求めています。
 このガイドラインは救急や循環器の関連学会などで作る「日本蘇生協議会」が最新の研究などをもとに5年ごとに改訂していて、このほど最新のものが発表されました。
最新のガイドラインでは、倒れて反応がない人を発見したら119番通報とAEDを持ってくることを付近の人に依頼し、心停止かどうか「分からない」場合でも心臓マッサージ=胸骨圧迫を開始するよう求めています。
 心臓マッサージは、胸が5センチほど沈むように圧迫し、1分間に100回から120回のテンポで押し続け、中断を最少限にすることが重要だとしています。
 そして、AEDが到着して電気ショックを与えるか、救急隊に引き継ぐまでは心臓マッサージを繰り返すよう求めています。
 ガイドラインの作成にあたった京都大学の石見拓教授は「心臓が止まった人に何もしないと、数分で脳や心臓に重い障害が出てしまう。
 心臓が動いている人の胸を押しても大きな影響はないので、速やかに心臓マッサージを行いAEDを使ってほしい」と話しています。
(11月27日NHKニュースより)